愛すべき写真機達 十回目(10)
今回は、これまで紹介してきた銀塩機達と.. まだ登場していない機種を含めて、総勢200台を越える仲間達の“総代機”
として
「写真機の森」の恒湿庫の
“牢名主”? に登場してもらいます。
風景撮り.. 背景の樹木の葉っぱがざわつくカット等・・ ここ一番.. じっくり撮りたい時、迷わずこ奴を持ち出します。
そう! “35mm判”の銀塩機やフルサイズ:デジタル一眼レフをも押しのける.. とっておきの銀塩マシンでした!
何時の相棒は、大きめでやたら重たい
“マンフロット”の三脚と・・ この組み合わせが定番の撮影スタイルでした(^^♪
例によってお姿です! 二眼レフを半分に切った様な 箱型スタイルが、めっぽう気に入っています(@^^)/~~~
2機種に見えますが、ファインダーが :ウエストレベルか :アイレベルかの違いだけで、本体は同じです!
レンズは標準セコール645-80mmのほか 中望遠の 150mmを付けた アイレベルバージョン機も
≪なお・・全ての画像はクリックすると大きくなります≫
中判の写真機は:写りが良く、その割には:小型と.. バランスが良く、銀塩時代からじっくり撮りの定番機種でした(^^♪
銀塩フィルムならではの :解像感 :階調、共に段差がない滑らかさは.. 自然で温かみがあってほっとします!
こればっかりはアナログ領域? サイズが大きい中判フィルムなら当たり前、上質な写りと云えましょう・・
残念ながら、最新のデジタルカメラでも..この部分はまだ追いつけない様ですが?
もちろん上位の
大判機にはかないませんが、撮影操作は35mm一眼レフ並みで.. 格段に使い易いです!
お名前は
“Mamiya m645-1000s” 1976年(昭和51年)製
“645”の名の通りフイルム(フレーム)サイズは 6cmx4.5cm (別称セミ判)
本体とファインダーは「独立した構造」になっていて自由に取り換えられます
右側 :ウエストレベルファインダー(二眼レフの様に上から覗きこむタイプ)
左側 :アイレベル(プリズム)ファインダ 自然な目線でフレーミング..
お好みや気分次第で、どちらのファインダーとでも組み合わせる事が出来ます、いつの間にか.. 3台も集まってしまった!
1。 ウエストファインダーバージョン -1
ウエストレベルファインダと組んだお姿です!
上にファインダー右側にフイルム巻き上げハンドルが
左側にシャッター速度設定ダイヤルがあります
左端の画像.. この角度が一番見栄えが良くて、めっぽうお気に入りなのですが!
2。 ウエストファインダーバージョン -2
80mm標準レンズを装着..レンズフードを装着して実践
スタイルです、純正フードは丸型のゴム製のものだが
なんともミスマッチで気に入らないので
サードパーティーの製品を探して付けています..
645判用ではなく、6x6判用ですが問題無し!
こんな風に.. 写真機自体の工芸品的な機能美? スタイルにも魅了される?(勝手に惚れてるだけかも..)かな〜と(^^♪
3。 アイレベルファインダーバージョン
80mm標準レンズを装着
ファインダーは正統派!ガラス製プリズムだが…めちゃめちゃ重い^^;
露出計が組み込まれていて絞り優先AEが使えるのは便利
右側のフイルム巻き上げノブはお気に入りのオプション品を装着している 標準部品はクランクレバー式(1。2。のタイプ)
4。 ファインダーは
ウェストレベル、アイレベルとも簡単に本体から外せます。
と云っても頻繁に脱着するものでもないですが(^_^;)
二眼レフ開眼のせい?..ウエストレベルに落ち着いた.. アイレベルファインダーと組んだら首が折れる程重いから(@_@)
5。 フイルムの装填は
背面蓋を開いて・・フイルムパックを装填するしかけなので
あらかじめ複数のフイルムパックにフイルムをセットし持参
すれば、ワンタッチでフイルム装填が出来ます!
デジタル一眼レフを使われて.. 解像感や色諧調がいま一足りないとお思いの方には 中判を試して頂く事をお奨めしたいです!
ただ..ブローニー 120タイプのフイルムがやや入手し難くいのが難ですが・・ 通販では今のところ充分に入手出来ます。
デジタル機全盛の現在でも、これら中判を越えるのは難儀な話だと思います..
マミヤ645AFDや
ペンタックス645D・・
ハッセルブラッドH5Dなどの“中盤デジタル機”なら..なんとか互角の写りと云えるかな?
性能も素晴らしいけど、お値段も素晴らしく超高価..だけど(@_@。
写真展への出品などを目的で、高解像度を要求する撮影なら・・高価な35mmフルサイズデジタル一眼レフよりも
この手の中判機種(先ずは中古機)でお試し撮影して見るのも、安価でお手軽ではないかな? と思います。
※しかしながら 一つだけ問題があります!
露出の設定です、アイレベルファインダーには露出計が組み込まれていて曲りなりに“絞り優先自動露出”で使ええるのですが
風景撮影等で、三脚にでも固定して使うならともかく、持ち歩いて撮影するには何とも重すぎて・・ 難儀する事、請け合いです!
(
絞り優先自動露出とは、撮影者がISO値と絞り値を決めれば、写真機側がシャッター速度を自動的に決めてくれる機構です)
持ち歩いて撮影するなら、何といってもウエストレベルファインダーが軽くて扱い易いですが、悲しいかな露出計がありません・・
慣れれば光の具合を目測して自分で決められるのですが、精度は??なのでやっぱり独立した露出計を使って決める方が賢明
しかし、
新品の露出計はなかなか高価なので・・
中古の露出計を探すのも良いかもです・・
貧乏人の筆者は古い単体露出計と露出値が読み取れるデジカメを露出計代りに使っています、画角とISO値に注意が要りますが
一つの方法かもしれませんね!(^^)!
ゴッセンや
セコニック..
ケンコーあたりの露出計が手に入れば云う事無しですが..(^^ゞ
と、お金をかけずに遊べるのも、拾いカメラの良いところかも、、長年遊ばせてもらっているのも、ここが魅力かもしれません(^^♪